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第74回富山眼科集談会 ミニ発表

  • 開催日:2016年5月22日
  • 開催場所:富山国際会議場
演題  富山県における2015年度献眼実績報告
演者  入江真理(富山県アイバンク)
 吉田真理佳(富山県アイバンク)
 小西幸恵(富山県アイバンク)
 林 篤志(富山大学医学部眼科)
  1. 発表スライド
第74回富山眼科集談会プログラムの写真

発表スライド


富山県アイバンクでの、2015年度献眼実績を報告する。
【 対象】
2014年度1年間の献眼登録者、献眼者、移植者が対象。
登録者リスト、眼球摘出記録および移植記録をもとにして調査。



1.登録者
2.献眼者
3.移植者
4.強膜移植
の4点について、報告する。

 



◆登録者◆
年間の登録者は全体で256名で、前年度より減少した。
[登録者の性別]男性2・女性1の割合だった。
[年代の分類]50代の登録数が一番多かった。



◆献眼者◆
昨年度の献眼者は26名でした。
[献眼に至った経緯]献眼登録が半数以上を占めている。また、医療関係者による口頭での意思確認も、増えてきている。





[献眼者の性別]男性16名女性10名で、男女の割合は3:2だった。
[献眼者の年代]80歳代が一番多く、 最高齢は102歳で、平均年齢は78.2歳だった。



[献眼者の死因]悪性腫瘍・心不全・肺炎が多いことは例年通りだったが、これまで悪性腫瘍についで多かった、脳血管障害がなかった。
[眼球摘出場所]眼球の摘出は、ほとんどが医療機関での摘出となった その他としてセレモニーセンターでの摘出が3件あった。 設立から昨年度末までで、一番多く摘出に行っていただいたのは、 富山大学附属病院の柳沢先生で、50回、出動していただいています。 ありがとうございます。




[摘出眼の内訳]昨年度の摘出眼数は、51眼だった。 内、39眼は移植にもちい、また、5眼は、新鮮眼あっせん不可であったので保存している。 その他、7眼の内、2眼はHIC陽性、3眼は結膜培養で緑膿菌陽性であったため、移植にもちいることができなかった。 残り、2眼は、角膜の状態により破棄となっている。
[摘出眼の角膜内皮細胞密度] 摘出した眼のうち、内皮細胞密度測定を行った、49眼が対象。 対象となった献眼者の年齢は、46歳から102歳、平均78.3歳だった。 角膜内皮細胞密度は、2,033セル/㎟から3,676セル/㎟、平均2,733セル/㎟だった。高齢であっても移植には十分使用できた。



◆角膜移植者◆
2015年度の角膜移植者は述べ40名だった。
[角膜移植者の性別]昨年度の移植者は、48名で男性24名、女性24名だった。
[角膜移植者の年代]60歳以上の移植者が、一番多かった。最年少は42歳、最高齢は91歳で、平均年齢は、献眼者より6歳ほど若い、72.1歳だった。



[角膜移植者の疾患] 水疱性角膜症が最も多く、27人だった。 ついで角膜穿孔が8人となっている。
[角膜のあっせん施設]富山県アイバンク医学基準を準拠して、あっせんをしており、富山大学附属病院が、最多の12眼だった。 新鮮で移植できる角膜は、全て新鮮で移植いる。



◆強膜移植者◆
2015年度の強膜移植者は42名だった。
[強膜移植者の性別]男性20名・女性22名と、若干女性が多かった
[強膜移植者の年代]60歳以上の移植者が、75%だった。 最年少は42歳、最高齢は91歳だった。
[強膜移植者の疾患と術式]42例中、すべて緑内障のインプラント挿入術(プレートのあるもの)にもちいられた。

【まとめ】
富山県アイバンクにおける、2015年度の登録者は256名だった。 献眼者は26名、移植者は48名で、また、強膜移植は42例行われた。 献眼者数はゆるやかな増加傾向にあり また強膜移植も増加傾向にある ドナー並びにご家族に献眼の意思を尊重すべく安全な角膜・強膜を斡旋できるよう努めて行きたい。今後も、ひとりでも多くの方に、アイバンク事業をご理解いただけるよう、献眼啓発をおこない、事業推進したい。


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